- あなたにとって六本木のアトリエはどのような場所(どのような時間)だったと感じていますか? また、作業中何を考えていましたか?
- 設営された作品を一番初めに見たときの気持ちは? 3つの作品で最初に見たのは、新美の「ボタン/雨」でした。
- 自分が切った古着、自分が作ったボタンを作品の中で見つけましたか? 見つけたとき、どんな事を感じましたか?
- 今回のプロジェクトに参加したことで、あなたの日常生活に変化はありましたか? また、着る物や着ることに対しての思いに、なにか変化はありましたか?
- このプロジェクトを通しての嬉しかった出来事、面白かったエピソードを教えてください。(複数回答可) 参加出来た時間が限られていたにも関わらず、日常の気分を変えてくれるスパイスのような時間が無くなってしまい、寂しいという気持ちがずーっと残っています。
- このプロジェクトを通して、印象に残った言葉は?(誰のでもよい)(複数回答可) (絶対、脳内変換していますが…)
日常の延長と非日常の中間のようなところでした。
作業をしている最中は、無心でいることが多かったです。
作品に対してより、それを見ている皆さんの「綺麗」という言葉やそれぞれが、熱心に自分のベストポイントを探して写真を撮ったりしている姿に胸が熱くなりました。
「花柄/花」を最初に見たのは、アートナイト自体もまだ人出が少ない時だったのですが、、作品がその場に置き去りにされているような、世界から浮いているような印象でした。
最初の印象はそんなかんじなのですが、夜にライトアップされた姿、人出が多いなか、自分ひとりなのか、誰かと一緒なのか・・・といった、見た時のその場のシチュエーションで印象が異なっており、その変化の面白さは、3つの作品の中で一番でした。
「人間の家/スカート」は、風に舞う美しさと迫力に「おぉぉぉぉ」と。
「うふふ、それは私がやったのよ」と、誇らしい気持ちでした。(実は今、それが隣にいる見知らぬ誰かに向けた、心の中での独り言だったことに気づき、少し気恥ずかしい・・・。)
気持ちの変化に対して、実際の変化は、日常にも着る物/着ることに対しても起こせていないのです。
最近、何をしても自分の中にそういう気持ちが生まれなかったので、そのことが嬉しいし、感謝しています。
そして何より、アトリエの、子どもの頃のイメージの中にある六本木の悪場所的な雰囲気のなかで、服を壊し、新しいものを作り、見知らぬ方と知り合えて、話せ、プロジェクトが終わり別れて…という、破壊と再生、出会いと別れが起こったことが面白かったです。
西尾さんの
服のシミは着ていた人の痕だから(パッチワークに入れると)面白い
(花が、数か所を吊るすだけで綺麗に形になることが凄い…というような話の流れで)綺麗な花を支えるためには、あんなにゴッツイ支え(花を吊るしていた木枠)が必要なのが面白い
という2つです。