過去の作品たちを見せて頂いたとき、そして六本木アートナイトで何をやりたいかお考えを伺ったとき、ナイロビでのご経験や、そのひとつひとつのアイディア、考え方に胸がわくわくしたのを覚えています。
西尾さんのアプローチそしてカラダひとつプロジェクトは、これまでの展開とは一線を画すアプローチで手探りの状態でしたが、ディレクターの臼井さんの柔軟な対応やスタッフの皆さんのご協力のお陰で、日に日に歯車がかみ合っていくのを感じました。
年が明けてからは、西尾さん自身が、六本木に住み、六本木で素材を集め、六本木の人たちと語らいながら作品を作られ、そしてイベント当日、六本木の夜をひとつにしてくれました。
六本木アートナイトが単なる一晩の一過性のものでなく、それまでの日々、そしてこれからの日々を作る存在となったことを強く感じました。
また、今年は実際にアートナイトスクール内で募ったボランティアが西尾氏の制作スタッフとして、作品作りに関わるという、作り手と鑑賞者間においての繋がりも生まれたのも特筆すべきことです。
日比野さんの思いでもありますが、このプロジェクトが多くの関係者を巻き込みながら、イベントを作り上げることができたのも、六本木アートナイトにとって、そしてこの街にとって大きな一歩となったと思います。
西尾さんが作る服ひとつひとつは正方形の小さいカケラかもしれないが、そのカケラたちは、六本木ヒルズ周辺の小、中学校、高校、六本木エリアの施設や美術館、六本木商店街をはじめとしたエリアたちをつなぐ橋としての役割を担ったのではないでしょうか。
西尾さんと共にこのカラダひとつプロジェクトを推進できて色んなピースが当てはまっていくのを日々感じました。
本当にお疲れ様でした。
そして、これからの更なるご活躍、期待しています!
2014年7月31日 六本木アートナイト実行委員 谷川 浩太郎