■■ ボランティアスタッフへのアンケート ■■
- あなたにとって六本木のアトリエはどのような場所(どのような時間)だったと感じていますか?また、作業中何を考えていましたか?
アトリエは元気をもらえる場所でした。どんなに仕事でつかれていても、いくととても元気をもらえました。自分のしていることが、みんながしていることが、一つ一つが形になっていく姿を思い浮かべてわくわくしていました。
- 設営された作品を一番初めに見たときの気持ちは?
ただただ、充実感とうれしさでいっぱいでした。
- 自分が切った古着、自分が作ったボタンを作品の中で見つけましたか?
見つけたとき、どんな事を感じましたか?
ボタンは見つけられませんでしたが、古着はみつけました。
自分は社会の一部であり、ちっぽけでもちゃんと主張できるということ。
わたしはここ」って居場所を見つけられた気分でした。
そして大きな作品だからこそ、そのなかで自分がかかわったものをみつけるのは大変でした。でもそれでもみつける楽しさや、見つけたときのうれしさは他にはないと思います。
自分の人生も一緒だなと思いました。たくさんのコミュニティーのなかで生きていると、存在価値や自尊心を認識しにくく感じます。かかわっているコミュニティー自体も、西尾さんの作品のようにきちんとした形があるわけではないですし、個々のかたちも四角や丸や線でもありませんから、探し出すのはもっと大変です。
しかし両者とも一定のルールがそのなかに存在しており、その組み合わせで社会ができているということ、大きな観点からみれば、自分はとても小さく、埋もれてしまって感じることもあります。
でも、埋もれているのではなく、見つける手がかりが少ないだけ。その手がかりがあればちゃんとみつけられます。 また見つけたあと、見つかったということに執着せず、また大きな観点から自分を見つめなおせば、おのずと自分が社会とどうかかわっているかが見えてくる気がしました。
見つけるまでは時間がかかったり、見つけられない自分ばかりに執着しがちですが、そんな時は西尾さんの作品で見つけたときみたいに、そのプロセスはとても楽しいということを思い出そうと思います。
そして大きな観点から本質をみるという方法を教えてもらったように感じ、同時に自分の居場所や位置も少しづつ見えてきました。
- 今回のプロジェクトに参加したことで、あなたの日常生活に変化はありましたか?
また、着る物や着ることに対しての思いに、なにか変化はありましたか?
日常生活は大きく変わりました。
いまインターンで別の展覧会のお手伝いとメインスタッフとして友人NY個展開催にかかわっています。いままではただ、なにかアートのことがしたい、作品はつくれないけど、運営側としてもっと近くにいたいという思いのほうが強かったですが、このプロジェクトにかかわることで、それがどう社会とつながっているのかを考えるようになりました。
やっていることは非常に地道で地味ですし、楽なことではありませんが、社会との関わりあいを常に意識することでなにか大きなことを成し遂げられるのではないかとわくわくしています。(実際そうなるか別の話ですが笑)
着る物や着ることに対してですが、美しくなくても、かわいくなくてもいいという気持ちが出てきました。身につけるというその行為が自分を形づくっているのなら、人の目とか評価じゃなくて、自分がなりたいものにちかいものを身につけるべきだと思いました。
じゃあ、自分はなになりたいの?ときかれるとまだはっきりしないですが笑。きっと見つかるような気がしています。
- このプロジェクトを通しての嬉しかった出来事、面白かったエピソードを教えてください。(複数回答可)
西尾さんと作品について少しですがお話できたことがうれしかったです。また、同じアンテナをもっているみなさんと関わることで世界がさらに広がり、うれしかったです。
- このプロジェクトを通して、印象に残った言葉は?(誰のでもよい)(複数回答可)
「ファイトー一発!」 BY岡谷さん
「多様性」BY西尾さん
「いろんな色のお空が見える」BYワークショップに参加した子供